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[特集1]震災復興のために私たちができること〜東北支店の取り組み〜
エスプールグループでは、被災地の一日も早い復興を願い、雇用促進や業務支援などのサポートを行ってまいりました。 エスプールヒューマンソリューションズ東北支店では、仙台市役所の「被災者支援相談窓口」の電話相談業務を受託し、市民の皆様の安心の支えとして尽力しています。この度、広報担当が市役所に伺い、現場の様子を聞いてきました。

大変なときこそ、私たちが立ち上がる。

被災者の電話相談殺到
河北新報 4月6日 夕刊一面
広報担当:コールセンター立ち上げの経緯を、教えてください。

菊池(支店長):「被災者支援情報ダイヤル」がスタートしたのは、震災から10日経過した3月21日でした。
震災の影響で多くの人材派遣会社が仙台でのサービスを中断するなか、コールセンターの運営経験があり、人員を確保して業務を直ぐに開始できるということで当社にご依頼していただきました。

不安な人々を助ける命の電話

菊池支店長
広報担当:立ち上げ当初はどんな状況でしたか?

松谷(現場責任者):最初の頃は1日1,000件を超える相談があり、電話は終始鳴りっぱなしでした。ご相談内容は、震災直後の混乱状況を反映し、「親族が行方不明になっているので探してほしい」といった安否確認や、「電気がないので不安だ」「水道が使えない」「避難所はどこ?」といったインフラ関連の内容が多かったです。

菊池:常に相談者の立場にたって判断し、行動することを心がけました。水が不足している地域があれば水道局に給水車を要請したり、自宅に戻ることができない方には、一番近い避難所をご紹介したりと、皆様の不安払拭のために、できる限りの対応をさせていただきました。

チーム力で困難を乗り越える

広報担当:仕事を進める上で、どのようなことが大変でしたか?

菊池:非常に厳しいお言葉をいただくこともありましたし、人の生死に関わる内容や大変な被害状況の話に共感して泣いてしまうスタッフもいました。メンタル面のセルフコントロールがとても難しい業務でしたが、リーダーの松谷さんが気を配ってくれていたお陰で、メンバーの結束も固く困難を乗り越えることができました。

松谷:実はメンタルだけでなく、生活面の配慮も重要でした。公共交通機関が止まっており通勤には非常に苦労しました。さらに帰宅時には、夜道が非常に暗く危険でしたので、同じ方向であれば一緒に帰るなどの工夫もしました。また、食料は3〜4時間スーパーに並ばないと手に入らない時でしたから、メンバー同士、交代で食料を買いに行くなど、お互いに助け合いながら業務を続けていました。

真の復興まで私たちの貢献は続く

松谷現場責任者
広報担当:最後にひとことお願いします。

菊池:素早い決断と行動で契約を進めていただき、このような重要な業務を当社に任せて下さった市役所の職員の方々に感謝いたします。仙台市民の皆様のために貢献できていることを誇りに、今後も全力で業務を遂行してまいります。

松谷:震災直後と比較すれば、最近では少しずつ落ち着いてきたように感じますが、相談の内容を伺っていると依然として切実な問題も多く、復興はまだまだこれからが本番だと強く感じます。仙台の地に日常の生活が戻ってくるまで、市民の皆様のために頑張っていきます。
仙台市役所広聴統計課 ご担当者様より 通常、災害時にはラジオやテレビから情報を得ることができますが、今回はそういったことが一切できず、市民の皆様の不安感が極限まで募る中で、コールセンターは開設されました。私たち自身も、情報もマニュアルもない手探りの状態からのスタートでしたが、エスプールさんのご尽力もあって、何とか業務を軌道に乗せることができました。困難を共に乗り越えてきてくださっているエスプールの皆さんには本当に感謝しています。


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